2020年度入試の概況

中学入試の概況 
今年の首都圏の中学入試は、2月22日時点の調査によると、国立・公立・私立の合計で、東京23区は、応募者数が約144,000名(9,000名増)、受験者数が約106,000名(10,400名増)で、合格者数は約38,000名(1,100名増)でした。
昨年に続いて倍率アップによる難化傾向が現れています。



東京多摩地区は、応募者数が約31,300名(1,200名増)、受験者数が約23,500名(1,200名増)で、合格者数は約9,100名と昨年に比べて200名と微増でした。

神奈川県内の応募者数は約51,300名(500名増)、受験者数は約38,100名(1,000名増)で、合格者数は約14,400名で昨年とほぼ同じでした。

千葉県内の応募者数は約31,400名(900名増)、受験者数は約29,200名(1,500名増)で、合格者数は約10,000名で昨年に比べて100名増でした。

埼玉県内の応募者数は約53,300名(2,900名増)、受験者数は約43,300名(700名増)で、合格者数は約23,500名で昨年に比べて2,800名増でした。

昨年に引き続き、今年の首都圏の中学入試は、公立・私立を問わず、将来の大学受験を考えて、今のうちから対策を講じておこうというご家庭が増加したと考えられます。
首都圏の中学受験者は、公立小学6年生の5~6分の1前後と推測されます。  

都立高校入試の概況 
都立の推薦入試は、全体で募集人員9,013名に対し、22,967名が受験し、合格者は8,878名でした。その結果、受験倍率は昨年の2.60倍を下回り2.59倍となりました。 また、一般入試は、定時制等を除く全日制全体で募集人員30,399名に対して受験者数は40,029名、合格者数29,857名でした。実質倍率は1.34倍で昨年の1.35倍とほぼ同じでした。また、普通科男子は1.38倍(昨年1.41倍)女子は1.43倍(昨年1.41倍)でした。
単位制普通科は1.26倍(昨年1.31倍)商業科は1.05倍(昨年1.01倍)工業化は1.13倍(昨年1.09倍)農業科は1.08倍(昨年1.23倍)総合学科は1.15倍(昨年1.12倍)などと学科によってはかなり状況は異なります。
なお、学力検査入試における学力検査と調査書の比重は原則としてほとんどの都立高校で7:3です。また、調査書点の算出方法も、主要5教科が1倍で実技4教科は2倍の合計65点満点です。  

神奈川公立高校入試の概況 
マークシート方式を導入した神奈川県公立高校の共通選抜は、全日制153校、定時制27校、通信制2校で行われ、そのうち全日制の153校41,280名の募集に対して47,891名が受験し合格者は40,287名で、受験倍率は1.19倍となり、昨年の1.19倍とほぼ同じでした。定時制は2,678名の募集に対して1,462名が受験し、合格者は1,426名で、通信制は1,216名の募集に対して361名が受験し、合格者は361名でした。
結果的に受験校選びには慎重な姿勢が全体を支配したのは昨年と同様です。
入試問題は、昨年に比べて科目によってかなり難度が変化しており、平均点はかなり上下する見込みです。  

高校入試受験生へのアドバイス 
入試では、一段と得点重視の傾向が強まっています。従って、入試本番で科目に偏りなく得点できた生徒が、合格の栄冠を手に入れたことになります。また、絶対評価による内申の学校間格差による不公平はありますが、主要5教科だけでなく、実技4教科も大切にして、目標校合格に必要な内申を確保していくことも大事です。  

私立高校入試の概況 
東京・神奈川では、1月22日からの推薦入試を利用する生徒は、文字通り私立第一志望の生徒のみで、一般及び併願を利用する生徒は2月10日以降に受験しました。1月28日時点での東京の募集校183校(昨年181校)の一般の中間応募状況は、定員21,165名(昨年21,334名)に対して、55,316名(昨年、60,835名)となり、倍率は2.61倍で,昨年の応募倍率2.85倍に対して若干緩和しました。
ちなみに、男女校の倍率は3.03倍、男子校は3.20倍、女子校は0.98倍でした。
また、2月3日現在の神奈川県の私立高校55校のうち、推薦入試を含めない全日制公募一般の応募状況は、定員9,443名(昨年9,434名)に対して応募者は47,448名(昨年48,394名)で、応募倍率は5.02倍でした。昨年の同日時点の応募倍率が5.13倍でしたので、昨年より若干減少していますが、対象校数や調査内容に違いがあるので、参考程度です。  

大学入試の概況 
〈大学入試センター試験〉 今年の志願者数は557,699名(19,131名減)、追試験を含めた受験者数は527,072名で、受験者は昨年より19,126名減少しました。また、高3の現役(本年度卒業見込み者)の志願者は452,235名で、昨年の464,950名より12,716名減少しました。これは18歳人口の減少だけでなく、昨年から続く入試全般に浸透している安全志向が影響したと思われます。
試験科目の平均点は
国語119.33(-2.22)
世界史B62.97(-2.33)
日本史B65.45(+1.91)
地理B66.35(+4.32)
政治経済53.75(-2.49)
数Ⅰ・A 51.88 (-7.8)
数Ⅱ・B49.03(-4.18)
物理60.68(+3.74)
化学54.79(+0.12)
生物57.56(-5.33)
地学39.51(-6.83)
英語筆記116.31(-3.83)
リスニング28.78(-2.64)
となりました。( )の中は昨年に対する増減です。

〈国公立大学入学者選抜志願状況〉
今年の国公立大学の志願者数は、2月20日時点で前期、中期、後期合わせて439,565名(30,271名減)が出願し、募集人員100,146名に対する倍率は、4.4倍で昨年の4.7倍より若干減少しました。
ちなみに国立大学は3.9倍(昨年4.2倍)、公立大学は6.0倍(昨年6.3倍)でした。
前中後期別の志願状況は、国立大学が前期182,772名で2.9倍、後期124,420名で8.8倍に対して、公立大学の中期は志願者が31,426名で倍率は13.3倍でした。
志願状況を学部別にみるとばらつきはあります。「人文・社会」が4.7倍「法・政治」「理工」4.3倍「農・水産」3.8倍「医・歯」4.5倍「薬・看護」5.1倍「教員養成」3.6倍「その他」4.7倍などとなっています。

〈私立大学の志願状況〉 2月28日段階での主要私立108大学の志願状況は、一般入試方式が延1,859,836名で昨年比98%、センター利用入試が延843,836名で昨年比88%でした。この中で志願者数が好調だったのは首都圏理系10大学で、昨年比が一般利用入試で104%、センター利用入試が103%となっています。
学部系統別の状況では、文学部などの人文科学系が昨年比95%、法学部・経済学部などの社会科学系が95%、理学部や工学部などの理工農学系が103%、医学部などの医療系が93%、生活科学や芸術などのその他の系統が103%となっていて、理系の学部や卒業後に就職にすぐ役立つ学部にやや人気が偏っています。ただ、学部・学科・受験方式によってかなり倍率に開きがありますので注意してください。