40すぎの柔術の楽しみ方その5

久々に柔術の話です。今日は柔術を始めた頃の話です。

先日、私、誕生日を迎えて46歳になりました。私は40歳になるちょうどその頃に柔術を始めました。


もともと私は18歳の時からずっとサーフィンをやっていましてね。学生の頃は年間300日以上海に入ってました。でもこの仕事をするようになってから、やっぱりこの仕事は冬が大事ですからね。冬は風邪引いたりインフルエンザになっている場合じゃないぞとだんだんと海に入るのを遠慮するようになりまして。30代後半にはすっかり冷やし中華の始まりとともに海に入り、終わりとともに海から上がるような生活になりました。
そのうちに腰痛やらなにやらで海に入る機会がめっきり減っていき体重がどんどん増加していきましてね。
30代前半の頃は70kgを超えないようにしないとやばいよな~なんていってたのに。40手前ではもう80kgをオーバーするような体重になってしまいましてね。
体重増加に伴ってさらに腰痛も激しくなって参りました。
こりゃあなんか海に入るかわりに運動しなきゃな~なんて思うようになりましてね。

そんな頃でしたよ。うちのとなり柔術の道場ができたのは。
はじめは怖かったですよ。なんの格闘技かもわからんし。夜の10時すぎくらいに塾の前にでると、胴着を着て汗だくになって出てくるブラジルの人。筋肉ムキムキだし、汗だくだし、胴着の間からはタトゥだらけの肌が見えたりね。そんな彼らが練習終わりで眼光鋭くこちらを睨むように挨拶してくる。(初めはそう見えました。実際はただ疲れてるだけなんでしょうけど。)
うちの生徒達もかなりビビッてましたね。送迎にくる保護者の方もね。こりゃあ集客にも響くぞ。どげんかせんといかん!!と思いましてね。完全な恐怖という名の先入観ですね。笑

そんとき、思ったわけですよ。俺が仲良くなっちゃえばいいんじゃないか!!と。俺が彼らと和気あいあいとやっていればみんなも安心するだろうと。
そんな風に思ってた矢先に、ちょうどとなりで道場の人たちがバーベキューをやってましてね。それこそいつも眼光鋭いゴッツイ人たちがみんな笑顔でワイワイやっておりました。そんな中に勇気を絞って声をかけてね。「バーベキューですか。いいですねー。」なんてね。
そしたら、せっかくだから食べてってよーなんて事になりまして。そこから仲良くなるのははやかったですね。どこの世界にもwelcomeな人はいて、笑顔でガンガン話しかけてくれて。仲良くなるのあっという間でした。ブラジルの人たちのBBQは肉もステーキかよ!!っていうくらい分厚い肉を豪快に焼いていて、それがまたうまい!!日本人の人何人かいていろいろ話したりしているうちに、今度時間のあるときに練習見学においでよってことになって。
私、PRIDE見てましたから。ノゲイラ大好きでしたから。キックやパンチを繰り出してくるごっつい相手を下から三角締めや腕十字でバンバン決めているノゲイラがかっこいいと思ってましたから。彼らのやっているのがブラジリアン柔術なんだとわかった瞬間、こりゃあPRIDEがタダで見れるぞ的な。すぐ次の日には練習見学に行ってました。

そっからです。やり始めたのは。柔術は寝技中心の全身運動ですから。これは太った身体にもちょうどいいぞと。即入門しまして。胴着も借りて、帯も借りて。でも、最初の練習の基礎運動で初回はバテバテで。次の日はベッドから起きあがれず。そこから1週間ほど筋肉痛もとれず。休みましたね、練習。今まで使わないような筋肉を使いますから。何事も初めは大変ですよね。懐かしい思い出です。

ちなみに昨日の練習です。スパーリングと基礎練習の腕十字。




文責:依田





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