40すぎの柔術の楽しみ方その1「楽しいです、試合。」

今日はちょっと柔術の話でも書いてみようかと思います。

とはいっても別に柔術の歴史の話でも技術的な話でもなく。
なんで40すぎのおっさんが柔術なんかやってんのって話で。



今は大分認知度が増えて、競技人口も増えてきて、盛り上がってきてます。柔術。
でも他のスポーツとおんなじようにやっぱり花形は20代前半とか10代後半あたり。

世界大会の試合映像なんか見るとそれは私らがやっているようなものとは世界が違う
というかアグレッシブさが全く違うというかね。

最近では桜庭和志(テレビでもよく出ているので知っている人も多いかと思いますが)が
クインテット(寝技グラップリングの締めと関節のみ打撃無し)という新しいジャンルの大会を開催し、これが大いに盛り上がっていたりします。



そんな中、私も年に1回とか2回くらいは大会に出たりしてね。
そりゃあ40すぎのおっさんたちの試合なんて言うのはね、一般的な注目度は低いんですけどね。それでもやっぱり試合前はドキドキしますしね。

それぞれのチームからの応援なんてのも激しいものがありまして、時によっては異様に盛り上がることもあります。

勝てばもちろん嬉しいし、負ければ本当に悔しいし、いろいろ思い出して反省することしきり…。

そんで次こそはと思い次の練習を頑張る!!これすごく大事!!

でもね、40すぎのおっさんたちの試合の魅力ってそこじゃない。僕の感覚かもしれないけど、勝ち負けはもちろん大事だし、勝ちたいという気持ちで試合前の練習もやるわけなんですが、そんな事よりも、「よく試合に出るまで頑張ったな!自分!」とか相手の人に対しても「お互いよく頑張りましたね、お疲れ様でした!!」なんていう気持ちが強く
なっちゃう。

40も過ぎればね。体のあちこちにガタがきてますよ。
私もそうですが、もちろんむこうも小さい頃から柔術やってきたわけではなく、当然のようにある程度おっさんになってから始めたわけで。

それでも中年の体にむちうって練習して試合に臨む。練習後は全身筋肉痛だし、ケガでもしようものなら治りは遅いしね。さらには仕事が忙しくなれば練習時間は確保できないし、家族もいれば自由に練習できるわけでもない。

そんな中ね、いろんな折り合いをつけてこちらもあちらも練習してね。

そして畳に上がる!

無論、お互いアマチュア!試合でケガして仕事に支障をきたそうものなら愚の骨頂であります。あくまでも趣味なんですから!

そんなことを考えるともう試合が終わるブザーが鳴った後は「お疲れ様でした!!」って気持ちしかない。

40すぎのおっさんが試合後の汗だくの姿で乱れた髪を整える間もなくお互いの健闘をたたえ合う。

いーじゃないですか。

もうね、その日に初めてあって、ろくに話もしたことないのに気持ちは一気に「戦友!」ですよ。

終わった後は「お疲れ様でしたー!」なんつってお互いの身の上話をしたりしてね。
「今度一緒に練習しましょう!」なんつって固い握手を交わしたりしてね。

楽しいです、試合。
楽しいです、柔術。

まだ、しばらく試合はありませんが、また試合がしたいなーなんて思います。

以上 お疲れ様でした。

文責:依田
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