今回は中学1年生について書きたいと思います。
中学1年生は毎年そうですが
「時間で区切る勉強をするな。成果で区切る勉強をしろ!」
これを強く言わなければなりません。
今回も期末テスト対策で中学生には各学校の範囲に合わせて、塾のテキストや学校の教科書の本文暗唱などの課題を出しました。
やはり学年が上がってテスト勉強に慣れてきた先輩達は、テスト2週間前からちゃんと計画を立てて
「今日はこれを終わらそう。」
「それを終わらせるために自分はこれくらい時間がかかりそうだな。」
「じゃあ、何時に塾に行くようにしよう。」
こういった時間の逆算がしっかり出来ています。
結果、こちらの出した課題のノルマもしっかりこなせるし、さらに学校の提出物もきちんとこなせるし、テスト前の過去問もしっかりこなせる。で、やっぱりそういった課題をしっかりこなした人は当然...
テストの結果もよい。
これらのことに更に慣れてくると、その中で自分なりに工夫をするようになる。
「もっとこうした方がはやく終わるな」とか
「課題をこなしたのに過去問で点数が良くないのはどうしてだろう?」とか
そうやって自分の勉強方法をどんどん改善するようになってきます。
ただね、こういったことも自然に身に付いたのかといったらそうではなく、その前までに膨大な量の演習をこなして、自分の能力を把握しているからできるのです。
よく勉強できない人、勉強嫌いな人が聞いてきます。
「どうすれば早く覚えられるようになりますか?」
そこに対する答えは
「たくさん声を出せ!」「たくさん書け!」「たくさんテストを受けて追試をしろ!」
です。
そうやって何度も何度もトライアンドエラーをするうちに自分の勉強法が身に付いてくるんです。
「楽して身に付く方法なんてのは一つもないよ!」ってことに早く気づくことが「できる人」への第一歩です。
そうやって自分の現時点での力を把握して、そこに基づいて計画を立てて、実行していく!
これをくり返すしか無いんですよね。結局は!
後はそれを我慢してやることができるか。周りがそこにつきあってあげられるか。
きちんと終わるまで時間がかかってもやりきることが大事!
「何時まで!」と時間を区切る勉強をすると、その時間が来れば覚えていようがいまいがおしまいにしてしまうという悪い癖がついてしまう。もちろんその時間までを全力で集中できるような癖がついていれば別ですが。
たいていの場合はね、時間で区切る勉強の癖がついている人は、ほとんどその時間をのらりくらりと過ごして集中してないよなあと思いますよ。だって時間が来れば終わりだもん。その時間が来てしまえばいいんだもの。
下手をすればその時間がくるまでとりあえず机の前に座って妄想してれば時間が過ぎてしまうもの。
それじゃあダメ。
やっぱりこれが終わったら今日はおしまい!っていうふうに成果で区切らないと!
そうすれば早く終わらせたい人は全力で集中しますよ。だってはやくやらないと終わらないんだもん。
観たいテレビも見れなければ、遊びに行くこともできない。
昔、うちの生徒の保護者の方で、今日の勉強がしっかりと終わらないと晩ご飯にならないというご家庭がありましたが、すごいですよね。家族みんながその子の勉強が終わるまでテレビもつけず、晩ご飯が食卓にも並ばず待ちぼうけ状態。
そりゃあプレッシャーですよ。自分の勉強が終わらないと家族全員ご飯食べれないんだもの。
話は脱線しましたが、そうやってね、時間で区切らず、成果で区切る勉強をしていかないとね。
やっぱり勉強ってのはできるようにならないと思います。
初めは膨大な時間の無駄遣いをしてしまうかもしれない。
いつまでたってもちっとも終わらないと周りにあきれられてしまうかもしれない。
でもね、それでいいんです。それが嫌なら頑張るから。
初めは大変かもしれないけど、それがどんどん出来るようになると成長を実感できます。
そうすれば勉強に充実感を得ることができるかもしれない。
中1生の皆さん達にはこれから先輩を見習ってきちんと成果で終わらせる勉強をマスターしていきましょう。
以上お疲れ様でした。
依田